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ドイツ・ニーダーザクセンからの看護訪問団
ロボット活用視察に来設


徳島県と「ドイツ・マネジメントアカデミー・ニーダーザクセン」との交流事業として7月2日から来県しているニーダーザクセン州の看護訪問団が、介護現場でのロボット活用の現状の視察のために3日、健祥会グループを訪れました。

一行は、マネジメントアカデミー・ニーダーザクセンのダールマン博士を団長に、ゲッティンゲン大学病院と、ハノーファー医科大学病院などからの10名の皆さん。ダールマン博士は2017年に徳島県との友好交流提携10周年記念の視察団のメンバーとして特別養護老人ホームハイジを訪れてくださっており(https://www.kenshokai.group/news/4048/)、「6年を経てどう進化しているのか楽しみです」と挨拶してくださいました。

健祥会グループからは本部長関久代が、健祥会とドイツのご縁について触れながら歓迎の挨拶。日本の高齢化の現状や介護の課題、健祥会の取り組みを紹介するとともに、人としてのあたたかな心で人にしかできない介護を、先進技術との融合により実践していることをご説明しました。

一行はまず健祥会プレゼンテーションで、介護機器を見学。移乗介助・移動支援・排泄介助・見守り・コミュニケーションなど、さまざまな種類の介護ロボットについて、展示を見ながら担当職員から説明を受けました。移乗支援ロボットでベッドから車椅子への移乗を体験したり、見守りセンサー付きのベッドに横になり送られるデータを確認したり、アシストスーツを装着したり、どなたも非常に熱心に見学・体験をしてくださいました。



続いて、隣接する特別養護老人ホーム笑顔とグループホーム元気へ。実際の施設の居室での介護機器の使用状況をご覧になられました。


最後の意見交換では、日本の介護保険制度や、介護の専門職養成、人材確保、介護施設での医療の提供などについて活発な質問が飛び交いました。

健祥会グループ経営戦略推進部部長柴山義明が様々な質問に回答。

また、ドイツでは介護職がロボットを使いたがらず、二人介助が日常的になっているという現状が紹介されました。これを受け、日本でも時間がかかることなどから導入時には現場は戸惑ったりするが、利用者様の安全のためだけでなく介護者の腰痛予防にも大きな役割を果たす上、介護職一人で担うことで一人に余裕が生まれ、利用者様に寄り添う時間が増えて介護の質向上につながることから、施設長が音頭をとって利用を推進していると説明。一行は、開放的で家庭的なユニットケアにも好印象を持たれたようでした。
最後に団長から、「グループの掲げる、心を込めるというモットーが施設運営の中に生かされていて、すばらしいと感じました」とお褒めの言葉をいただきました。
時間をオーバーするほど熱心に視察くださったあと、次の予定へ向け出発なさいました。

はるばる来設いただき、6年ぶりの再会が果たせましたことに御礼申し上げます。ありがとうございました。実り多い徳島旅でありますよう!

[記事公開日]2023/07/06(木)

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