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健祥会になくてはならない人になりたい〜
平成25年度アジア介護福祉士候補者辞令交付式

30名の介護福祉士候補者を迎えて

インドネシアから17名、フィリピンから13名、EPA協定による介護福祉士候補者を迎えて、辞令交付式が徳島健祥会福祉専門学校学生会館にて行われました。中村晃子健祥会本部長の開会の辞に続き、
日本・インドネシア・フィリピン3国の国歌、健祥会の歌「舞踏会」を斉唱。中村太一理事長から一人ひとりに辞令書と記念品(国家試験合格を期して電子手帳)が手渡されました。


中村太一理事長あいさつ

30名の皆さんを我々の仲間としてお迎えできることをこころから嬉しく思います。
インドネシアからは6期生、フィリピンからは5期生となるこの制度は、健祥会グループ創始者であり、前理事長である中村博彦が生みの親であると言っても過言ではありません。前理事長は、人口減少・少子高齢の日本の介護現場がいずれ人材不足になることを心配し、早くから外国人介護職の受け入れを政府に提案してきました。そして粘り強く働きかけた結果、皆さんの母国とのEPAの中に「人の移動」として盛り込まれたものです。
前理事長は今年7月、病のために亡くなってしまい、皆さんを迎えることができませんでしたが、皆さん方に、日本の介護と、やがて高齢化するアジアの介護を担うグローバル人材になってほしいとの強い思いをもっていました。そして、自らが提案した制度が、公平公正な制度となり、真の人材開国が図られるよう、必死に尽力してきました。そのかいあって、国家試験の方法や、配置基準の人員として介護報酬にカウントされるようになったことなど、1期生の頃と比べると、制度はずいぶん前進してきています。
健祥会グループは日本の中でもっとも多くEPA人材を受け入れている法人であり、国家試験合格のために手厚いサポートをしています。現在健祥会グループにおいては、インドネシア人83名、フィリピン人36名、合計119名の先輩が仕事についており、そのうち1期生4名、2期生14名が介護福祉士の国家資格を取得しています。また来年1月には19名が受験する予定で、試験勉強の最後の追い込みのために合宿中です。たくさんの先輩たちが一生懸命頑張っています。来年度には新たにベトナムの人材16名もやってくることになっています。日本、インドネシア、フィリピン、ベトナム・・・健祥会はすばらしいグローバル職場なのです。
家族のもとを離れ、見ず知らずの地で働きながら学ぶのは大変だと思います。ふる里や家族が恋しくなることもあるでしょう。苦しいことも辛いこともあるでしょう。しかし、今の気持ちを忘れず、夢を投げ出さず、互いに励まし合って、自分のために、家族と祖国のために、目的に向かって努力し、成長してください。
「日本で頑張って、いつか祖国のため、アジアの連携のための力になってほしい」と誰よりも皆さん方に期待し、皆さん方に心を寄せていた前理事長の思いをしっかりと胸に止めておいてください。私もその思いを引き継いで、親御さんから大切なお子さんを預かったというつもりで、皆さんが頑張れる環境を整えて、せいいっぱいサポートするつもりです。どうか先輩や上司にしっかりと教えを乞い、日本の風習と介護現場を早く理解し、健祥会のこころの介護と科学的介護を身に付けていってください。そしてそれぞれの施設で入所者さん利用者さんから喜ばれる人材になってください。


健祥会の未来をともにつくろう!

中村理事長の言葉を受け、就任者を代表して、健祥会ウエルへ配属になったデニー プリハントロ グナワン(インドネシア)、健祥会家康のアグバンナワヴ ジャミー ダシグ(フィリピン)がそれぞれ、「健祥会グループになくてはならない存在となり、日本とアジアの架け橋になるという大きな夢を持って頑張る」「協調性を大切に、思いと目的をひとつにして、必ず全員合格し、長く日本で働きたい」と日本語で挨拶しました。
インドネシアの先輩、第4期生の健祥会ピーターのフジ アストゥティからは、「中村前理事長の福祉への思いに深い感銘を受け、有言実行を目の当たりにしながら、強い気持ちをいただいて頑張ってきた。日本には初心忘るべからずという言葉があるが、国を出たときの気持ちを忘れず、立ち止まらずに夢に向かっていってほしい。健祥会は明日を想うという新しいキャッチフレーズを掲げて、新理事長のもと新たな出発をした。私たちを兄姉と思い、信頼し合い、健祥会の未来をともにつくっていこう」と激励のメッセージが贈られました。

30名は各施設で就労し、3年後の国家資格取得をめざします。入所者・利用者さま、地域の皆様、どうぞよろしくお願いいたします。

[記事公開日]2013/12/21(土)

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