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アジアからの仲間を迎えて
平成26年度インドネシア人・フィリピン人
介護福祉士候補者辞令交付式

インドネシアから7期生8名、フィリピンから6期生10名、EPA協定による介護福祉士候補者を迎えて、役員、管理職者が見守る中、辞令交付式が行われました。社会福祉法人緑風会遠藤容弘理事の開会の辞に続き、日本・インドネシア・フィリピンの三か国の国歌、健祥会の歌「舞踏会」を斉唱。誰もがそれぞれの母国への想い、日本で頑張ろうとの決意を込めたかのように、力強い歌声が会場に響きました。健祥会グループ理事長中村太一から一人ひとりの名前が呼ばれ、辞令書と記念品(国家試験合格を期して電子辞書)が手渡されました。


健祥会グループ理事長中村太一訓辞(抜粋)

皆さんを我々の仲間としてお迎えできることを心から嬉しく思います。
インドネシアからは7期生、フィリピンからは6期生の皆さんを迎え、健祥会グループ創始者であり、前理事長である中村博彦が尽力してつくりあげてきたこの制度もずいぶん年月を重ねてきたなあと感慨深いものがあります。そして、今年はベトナムからも1期生を迎え入れ、健祥会グループは、まさにグローバル時代を体現する共生職場となっています。
健祥会グループは7年前から、そして現在も、日本の中でもっとも多くEPA人材を受け入れている法人であり、他のどこよりも皆さんの受け入れ態勢を充実させてきました。現在健祥会グループにおいては、インドネシア62名、フィリピン38名、ベトナム12名、合計112名の先輩が仕事についており、利用者さんたちからも高い評価をいただいています。そして、そのうち34名が介護福祉士の国家資格を取得しています。来年1月には16名が受験する予定であり、合格に向けての最後の追い込みとして、受験対策合同学習で頑張っているところです。
このあと、皆さんへの激励の挨拶をしてくれることになっているインドネシア1期生のアリフさんは、今年、合格率15〜20%の難関であるケアマネジャーの資格試験に合格しました。EPA人材初、全国でただひとりの快挙です。健祥会は、やる気のある人はぐんぐん上をめざせる職場です。ステップアップのためのサポートを惜しみませんので、まずは介護福祉士の資格取得を成し遂げ、さらに目標を高く大きく掲げて、アリフさんのように挑戦していってほしいと思います。
皆さんの国歌を聴き、親元を離れ遠い国からやってきてくださったことに身の引き締まる思いです。見ず知らずの地で働きながら学ぶのは大変だと思いますが、今の気持ちを忘れず、夢に向かって努力し、成長していってください。皆さん方に大きな期待を寄せていた創始者の思いを私が引き継いで、頑張れる環境を整えて、精いっぱいバックアップします。先輩や上司に遠慮なく何でも相談し、日本の風習と介護現場を早く理解してください。そして、健祥会のこころと先進の介護技術を身に付け、それぞれの施設で入所者さん利用者さんから喜ばれる人材になってください。ともに頑張りましょう。

日本と母国の架け橋となる日を夢に見て

中村理事長の言葉を受け、就任者を代表して、健祥会ヘルスへ配属になったティカ・マリタ(インドネシア・写真左)、健祥会エンリケのダゴホイ・ジェイソン・ニエベス(フィリピン・写真中央)がそれぞれ、「3年後の国家試験に合格し、晴れて日本社会の支え手となるために、そして、いずれ高齢化に直面する母国に日本の先進介護を伝える架け橋となるために、大きな夢を持って仕事に、勉強に、最善を尽くします」「健祥会グループ職員としての誇りと自覚を持ち、礼儀と感謝の心で一日一日を過ごし、全員国家試験合格できるよう、一生懸命努力することを誓います」と日本語で決意を述べました。

また、新しい仲間たちに、平成26年度介護支援専門員(ケアマネジャー)にEPA人材として全国ではじめて合格したインドネシアの先輩、第1期生で現在は健祥会ウェルで介護福祉士として働いているアリフ・バスミンから「今、不安と期待でいっぱいのことと思います。私も7年前同じ気持ちでした。でも心配しないで!介護の仕事は楽しいです。謙虚な気持ちで、3年後の国家試験合格をめざして頑張ってください。必ず努力は実ります。そして合格こそが本当のスタートです。次の夢に向かって日本でもっともっと多くを学んでください。私の夢は、いつか母国で介護が制度となる日、日本で学んだことを持って帰ること、そして日本とインドネシアの架け橋になることです。私は日本にきてからずっと幸せです。日本で出会ったインドネシア人と結婚し、幸せな家庭を築きました。これからも日本で仕事に励みながら、長い時間をかけて夢を追いかけます。母国の家族が恋しいこともあるでしょうが、近くにいることだけが親孝行ではありません。遠くから心でつながり、孝行をしながら、頑張ってください」と激励の言葉が贈られました。


社会福祉法人健祥会井形昭弘理事より、「高齢化は人類が初めて遭遇する大問題です。皆さんの母国もいずれ直面することになります。皆さんの選んだライフワークは人類の最先端の課題に向き合うものです。人類の未来への大きなうねりの中で、ともに頑張りましょう」と閉会の辞が述べられ、式典の幕が閉じられました。

18名は各施設で就労し、3年後の国家資格取得をめざします。入所者・利用者様、地域の皆様、どうぞよろしくお願いいたします。


[記事公開日]2014/12/19(金)

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