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「私たちの働き方☆再発見」
「年間取組発表会」決勝大会開催

健祥会トゥモローホールから
全施設にライブ配信

健祥会グループのすべての高齢者施設と身体障害者施設は毎年統一テーマの下に、サービス力と利用者満足度の向上のための取り組みを実践しています。その成果を報告しあい評価しあうのが「年間取組発表会」。事前に行われる施設種別ごとの予選を勝ち抜いた8施設が、健祥会トゥモローホールで開催される令和3年度の決勝大会に臨みました。

「年間取組発表会」はグループの大切なイベントです。コロナ禍にあっても中止することなく、開催方法を模索しつつ実践しています。今年も密を避け、8施設の発表者のみがトゥモローホール入り。理事長中村太一、常務理事中村晃子、専門学校健祥会学園校長武田英二をはじめ、グループ本部の管理職、ステージリーダーら審査員の前での発表とWEB会議システムによる施設からの応援で構成し、大会の模様は全施設にライブ配信されました。


令和3年度の統一テーマは、「私たちの働き方☆再発見」。決勝進出を果たしたのは、特別養護老人ホームエリザベート成城、養護老人ホーム健祥会頼朝、吉野川リハビリセンター、グループホーム礼あり優あり、介護老人福祉施設ふるさと那賀、特別養護老人ホーム緑風会ルネッサンス、老人保健施設健祥会ハート、グループホーム笑顔毎日の8施設です。

どんどん腕を上げるプレゼンテーション

WEB配信により、施設の仲間や利用者様からの応援を受け、1年間頑張ってきた取り組みと成果がプレゼンテーションされました。どの施設もどんどんプレゼンテーションの腕を上げており、見応え聞き応えのある発表でした。

1.特別養護老人ホームエリザベート成城
抱えない介護☆再発見


全職種でノーリフトケアを実践できるに至った昨年度の取り組みをさらに推進。緻密な現状分析により課題・問題点を洗い出し、勉強・研修を重ね、入居様との関わりの中でノーリフトの考え方・手法を深化させていった。ケアの安心安全の追求が働き方を変えることにもつながった。

2.養護老人ホーム健祥会頼朝
クリエイティブ職!それが私たちの業界!〜ナレッジを最大限に活かせる場所がここにある〜


「介護職はクリエイティブ職である、職員と利用者様の様々な特技や能力、さらに施設そのものはすばらしいナレッジである」という考え方のもと、施設というステージで双方のナレッジを最大限に活かす企画を自由に発案・実践。利用者様の笑顔をめざすとともに、介護職が働きがいのある「なりたい職業」になることをめざした。

3.吉野川リハビリセンター
合言葉は「連携」〜ココロが動けばカラダも動く〜



安心・安全・楽しく・元気にという原点に立ち返り、課題抽出を行い、全職種が連携して利用者様ファーストを再構築していった。リハビリ、入浴、アクティビティ、すべてにおいて自立支援のあり方を見直し、それぞれが目標を持ち、自信を持って取り組むことで職員の意識にも業務にも変化が生まれた。

4.グループホーム礼あり優あり
レクリエーションで毎日を変えよう!〜笑いの絶えないユニットを〜



業務に追われ職員から消えてしまった笑顔、負の連鎖で利用者様からも消えてしまった笑顔を取り戻そう!と、レクリエーションに着目。介護新3K「感謝」「感動」「感激」をめざした。職員の意識改革と業務改革、利用者様の気持ちの分析・洞察を経て、あたたかな手作りのレクリエーションの数々が生まれ、関わりを深めていくことができた。

5.介護老人福祉施設ふるさと那賀
ふるさと那賀と共に〜forever and ever〜



全職員の73%が50歳以上という現実に向き合い、フレイル予防体操などで職員の体力アップに取り組み、効果を上げることができた。またサービス力向上のために、統一盛り付けの推進や職員目線での働き方改革を実践。めざす4つの満足の中心は職員満足であるとの深い気づきに至った。

6.特別養護老人ホーム緑風会ルネッサンス
「つなぐ」



職員の想いをしっかり整理把握し、夜勤業務の改善、日中の手厚い人員配置、情報共有の見直しなど、具体策を講じていった。利用者様やご家族の想いを受け止め、職員本位の介護から利用者様本位の介護へ。三交代勤務により心と時間にゆとりが生まれ、働きやすい環境が笑顔をつくる。

7.老人保健施設健祥会ハート
3Kを拡げるケアを再発見!〜入所者様の生きがいと私たちのやりがい〜



一人の利用者様を笑顔にするため、多職種連携でアプローチ。経口摂取への移行の取り組みが着実に成果を得た。さらに利用者様同志、利用者様と職員のあたたかな関わりを構築しながら、それぞれの利用者様にふさわしい自立支援で、新3K(感謝・感動・感激)を拡げるケアを実現していった。

8.グループホーム笑顔毎日
DXへの挑戦と働き方改革の行方


「サービスの高品質化」と「働きやすく長く続けられる職環境づくり」に向けて課題を複合的に整理・検討。眠りスキャン・ほのぼのネクスト・三交替制を3つの種と位置付け、眠りの質とQOLの向上、職員の負担軽減をめざして業務改革を実践し、種が芽吹き若葉となるように着実にプロセスを踏み成果を得ていった。

 

ふるさと那賀が悲願の優勝

8施設いずれも聞き応えのある発表でした。回を重ねるごとに、取り組み内容そのものもプレゼンテーションのまとめ方も、また発表の仕方もめざましく深化していて驚かされます。難しい審査でしたが、19人の審査員が熟慮の末、各3票を投じ、ふるさと那賀が6度目の決勝進出にして悲願の初優勝を果たしました。結果は以下の通り。発表内容をまとめたポスターも同時に審査されました。


審査結果

発表部門 ポスター部門
施設名 票数 施設名 票数
優勝 介護老人福祉施設ふるさと那賀 17 特別養護老人ホーム健祥会ライデン 7
2位 養護老人ホーム健祥会頼朝 12 老人保健施設健祥会バーデン・ケアハウス健祥会リブレ
特別養護老人ホーム健祥会たんぽぽ
グループホーム笑顔毎日
6
3位 吉野川リハビリセンター 10

審査ののち、表彰式が行われ、受賞チームに表彰状と副賞の目録パネルが贈られました。ポスター部門受賞で、来場のなかった3施設へは経営会議で各施設長に贈られます。




審査員講評

健祥会グループ常務理事 中村晃子


すべての発表をとても興味深くきかせていただき、審査にはとても悩みました。それぞれによかったですが、ふるさと那賀の熱量が他の施設を超えての一位だと思います。

介護老人福祉施設ふるさと那賀
フレイル予防や健康寿命の概念が職員に対して使われることが奇想天外で素晴らしい。職員の高齢化がすすむ山間部の施設ならではの発想であり、職員の健康経営の先進施設といえます。統一献立の盛り付けの標準化への取り組みもおもしろいと感じました。ES、CS、MS、SS四つのSの中心は職員満足であるという発想も目から鱗でした。発表にも迫力がありました。

養護老人ホーム健祥会頼朝
個人の特性をナレッジ、職員をクリエイティブ職と表現した、その捉え方がすてきだなと思いました。ナレッジを職員と利用者様の双方向で還元し合うという考え方は素晴らしいし、施設はナレッジの宝庫ですね。楽しいことがあると入院が減るというのは立証は難しいですが、介護の原点をみた思いです。

吉野川リハビリセンター
働き方といえば労務的なことばかり考えていましたが、専門職として支援の方法を変えたら働き方がかわるんだということに気付かされました。リハを通した利用者様の成功体験が、職員のチャレンジ精神につながっていること、風通しのよさや元気を感じました。吉リハならではの新3Kを追求していってほしいです。

グループホーム笑顔毎日
睡眠を、眠りスキャン・ほのぼのネクスト・三交代勤務という三つの観点から多角的に見ていて素晴らしいです。複合的に取り組むことで実際に成果が現れ睡眠の質が変わり、利用者の生活が変化し、「散歩に行こう」の言葉につながる・・・取り組みをぜひ継続していただき、3つの種を大きな木に育ててほしいです。

特別養護老人ホームエリザベート成城
ノーリフトには施設として力を注いでおり、取り組み発表も2年目。残存能力を活かすことだけじゃないというノーリフトの奥深いところにすでに到達しており、さすがだなと感じました。ノーリフトのリーディング施設として今後もしっかり取り組んでほしいです。

グループホーム礼あり優あり
レクリエーションだけに焦点を当てているにもかかわらず、仮説から検証という一連の流れの中で、しっかりと人財育成や業務改善に結びついている、好事例だと感じました。職員と利用者双方に両面の成果も見られて非常によかったです。

特別養護老人ホーム緑風会ルネッサンス
職員の思いをしっかり聞き取りし、分析し、それを業務改善につなげている。そして改善が具体的でわかりやすいので他施設にも参考になると思います。具体的な改善をどんどん重ねていって、こういう取り組みを重ねて施設の改革をすすめていってください。

老人保健施設健祥会ハート
個人へのアプローチを掘り下げていったその流れもわかりやすく、確かな成果につながっていることが利用者様の表情でもはっきりわかりました。老健ならではの多職種による様々な取り組みでしたが、最後は人との関わりに行き着いたわけで、根底にある大切なものは人との関わりであることに改めて気付かされました。

働き方改革とサービスの質の追求は決して対極にはない、両立するばかりか延長線上にあると示していただいたという想いです。また、まずは利用者様の笑顔のためにという想いが皆さんの根底にあると感じ、嬉しかったです。コロナの中大変な思いをされつつ、原点を忘れず頑張ってくださっていることに、「感謝」「感動」「感激」をいただきました。大変お疲れ様でした。

専門学校健祥会学園校長 武田英二


まさに群雄割拠といえる素晴らしい発表でした。未来に向かって努力されており、職員のキャリアアップや働き方のゆとりがサービスの質のアップにつながることをどの施設もはっきりと謳っておられました。私の個人的な視点での感想を発表順にひとことずつ申し上げます。

特別養護老人ホームエリザベート成城
ノーリフトケアについて私の理解不足がありましたので、コンセプトを冒頭に語っていただければもっと理解が深まったのではないかと思います。

養護老人ホーム健祥会頼朝
いろんな人財のナレッジの活用の結果、入院率が下がったという具体的な成果が示されていました。同じ方向に向かって頑張るんだという職員全員の、施設をあげての意気込みを感じました。

吉野川リハビリセンター
専門職中心に、徒手療法を控え、運動メニュー表により評価していくことで成果をあげておられます。しかし、入浴アクティヴィティとの関係がわかりにくかったので、運動メニュー表の方をさらに深めて発表された方がよかったように思います。

グループホーム礼あり優あり
レクリエーションができていないのではないかという深い悩みから出発し、苦手な職員の教育から始めたことには感心しました。ムリムダムラ時間の減少につながり、非常に意識の高い深い試みであったと思います。

介護老人福祉施設ふるさと那賀
介護職の高齢化への対応という視点から、職員の体力アップと健康寿命・ワークライフバランスに取り組んだ画期的な内容でした。介護側の問題からのアプローチなくしていいサービス・利用者様の満足は得られないという問題意識に立ったものでした。

特別養護老人ホーム緑風会ルネッサンス
職員の不安・不満の解明から入り、膿を出して、積極的に具体的に改善を進めていくという勇気ある取り組みです。介護者にも利用者様にもメリットがあるし、職環境を一つひとつ変えていくことで笑顔やゆとりにつながった好事例です。

老人保健施設健祥会ハート
胃瘻の患者さんを経口摂取へ導くことで、栄養状態も心もよくなり、生きる意欲と笑顔につながっています。ユマニチュード・・・つまり人間らしさ、プライドと尊厳を、食べるという視点で考え、成功した例がわかりやすく示されていました。

グループホーム笑顔毎日
先進技術を用いて介護現場をより近代化させようという試みでした。サーピスの質の改善、介護者の時間の確保を実現されていましたから、具体的な成果がもっと聞きたいなあと思いました。

聞かせていただき、ありがとうございました。全施設が、今年の年訓に掲げられた「大切な人を任せたい施設」に向かっていると感じました。

審査委員長 総評/健祥会グループ理事長 中村太一


皆さん、お疲れ様でした。8施設すべてが素晴らしかったです。ふるさと那賀はジンクスを破っての悲願達成、おめでとうございます。施設長の涙顔が目に浮かびます。発表には聞き手を惹きつける力がありました。施設の現状を数値化・評価するとともに、職員の中からの発見を大切に、全分野で職員が一致団結して取り組んだ結果としての優勝です。
2位の健祥会頼朝、3位の吉野川リハビリセンター、そして健祥会ライデンはじめポスター賞の施設の皆さん、おめでとうございます。コロナが猛威を振るい、第6波では影響を受けた施設もあった中、感染対策をとりながら取り組みを継続し、今日が迎えられたことを全施設全職員の自信と誇りにしてほしいです。
今回、「私たちの働き方☆再発見」というテーマに沿って、例年とは違った視点での発表でした。三交替夜勤・ICT活用などに取り組むことで業務改善が進み、利用者様へのサービスの質の向上につながるという内容や、また、予選会では昨年度名称統一したケアサポーターの働き方に着目した発表もありました。まさにこの「年間取組発表会」の目的・意義を体現した素晴らしい発表ばかりでした。ここで終わらせることなく施設に持ち帰り活かすことで、サービスの質の向上と職環境の改善がさらに加速することを期待しています。決勝進出を逃した施設も、モチベーションを高く持って取り組みを継続していってください。

施設の皆様、業務の合間を縫っての予選会と決勝大会出場、大変お疲れ様でした。受賞した施設の皆様、おめでとうございました。

選ばない、断らない、諦めない介護のために


令和4年度のテーマは「選ばない、断らない、諦めない 『専門性』と『連携』で、私たちが地域の福祉をリードする」です。
私たちが地域の人々と関わり、つながり、見守り、手助けすることで地域での暮らしを支えたい、そのために専門性を磨いてサービスの質を高めるとともに、選ばない、断らない、諦めない介護を実践していきたいと考えます。発表のためのテーマではなく、実践のためのテーマとして掲げ、全施設・全職員が1年頑張ってくれることと期待します。

※「年間取組発表会」は利用者様によりよい介護をお届けするためだけでなく、現場の士気と意欲を高め、介護の楽しさ、やりがい、誇りを職員みんなで共有するために、そして、施設間での学び合いのために、毎年本部経営戦略推進部と施設サービス力向上委員会、在宅サービス力向上委員会、食・栄養向上委員会が主催しています。


[記事公開日]2022/04/30(土)
[最終更新日]2022/05/09(月)

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