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上勝町で20周年
地域に笑顔と安心をいつまでも

上勝町の特別養護老人ホーム健祥会ピーター、ケアハウス鳩の家が、開所20周年を迎えました。先人の労苦を偲ぶとともに、20年間お支えいただいた地域の皆様への感謝を込めて、開所記念式典を開催しました。式典には、施設の利用者様・ご家族様がお集まりくださり、来賓として、徳島県保健福祉部長寿いきがい課長重田英紀様、徳島県議会議員岡本 富治様、上勝町長花本 靖様、上勝町議会議長星場 眞人様をはじめ、地域の皆様方が多数お越しくださいました。

健祥会グループ業務執行理事中村晃子挨拶

過疎と高齢化のすすむ上勝町で、診療所の新築にあわせて特別養護老人ホームをつくりたいという当時の山田良男町長の熱い思いに、健祥会グループ創始者中村博彦の地域福祉への思いが呼応し、2000年2月1日、特別養護老人ホーム健祥会ピーター・ケアハウス鳩の家が誕生しました。施設名は、建築中、度々現地を訪れた中村博彦が、イングランドの湖水地方のような眺めだとして、湖水地方を愛した絵本作家ビアトリクス・ポターの作品にちなんで名付けました。

開所の2000年は、健祥会の20周年であると同時に、介護保険制度スタートの年でもあり、ピーター、鳩の家は、介護は社会全体で担うという制度の理念のもとにスタートしました。特養、ケアハウスに、デイサービスセンター、在宅介護支援センター、居宅介護支援事業所、診療所が揃い、福祉・医療・保健という3つの機能が複合した、まさにのちに言われる地域包括ケアの先がけでした。健祥会グループは全国各地に66施設を展開していますが、このようなありがたい環境が実現しているのは、ここ上勝だけです。上勝町にたいへん大きなお力添えをいただき、連携いただいたおかげで施設の今があります。20周年にあたり、さらに町との連携を強く、利用者様から選ばれ、地域で喜ばれる存在であり続けられるよう努めてまいります。
上勝で20周年の今年、健祥会グループとしては40周年を迎えます。グループの今年のテーマは原点回帰です。施設の掲げる「美しい心」でサービスをお届けできているのか、職員一同が今一度見つめ直してまいります。時代の流れの中で、40年前とでは介護のイメージはずいぶん変わりました。この先、ずっと未来にわたって皆様に笑顔と安心をお届けするために、何ができるのか何をなすべきかをしっかり見極めながら歩んでまいります。

開所当時は40%であった上勝町の高齢化率は、今は52%を超えています。そしてピーターは上勝町唯一の特養です。ピーターしかない、選べないのだからこそ、心してサービスの質を高めていかねばなりません。そのことを肝に銘じ、サービスの質の追求、地域への貢献を果たしてまいりたいと思います。成人式を迎えたとはいえ、まだまだ未熟です。産み育ててくださった地域の皆様へのご恩を忘れず、新たな一歩を踏み出してまいりますので、どうか永きにわたってご指導ご支援を賜りますようお願い申しあげます。本日はありがとうございました。

徳島県保健福祉部長 仁井谷 興史様ご祝辞
(保健福祉部長寿いきがい課長 重田英紀様ご代読)

徳島県では県民のおよそ3人に1人が65歳以上の高齢者であり、100歳以上の方が500人を超えるなど、まさに人生100年時代の到来です。一方で人口減少が加速し、福祉を担う人材の確保が大きな課題となる中、長きにわたり施設サービスだけでなく、様々な活動を通して地域福祉の向上にご尽力いただいていますことに、心より感謝申し上げます。とくしま高齢者いきいきプランに掲げる「地域を支える高齢者から拡がる“笑顔あふれるとくしま”の実現」に向け、皆様と手を携え明るく前進してまいりたいと思いますので、今後ともお力添えを賜りますようお願い申し上げます。

徳島県議会議員 岡本 富治様ご祝辞

今日のお天気にも勝るほどの利用者様たちの素晴らしい笑顔を拝見し、その笑顔をつくってくださっている健祥会グループの皆様方に感謝の思いを込めて、20周年を心からお祝い申し上げます。当時私は県議会の文教厚生委員長でしたが、中村博彦先生から施設名称を決めたと電話いただいたことが懐かしく思い出されます。何としてもこの上勝をいつまでも安心安全に暮らせる町にしたいと山田町長は必死でした。中村先生、山田町長、そして県の担当課、診療所のドクター、いろんな方の力が結集し、さらに地域の皆さんの理解と協力があってできた施設です。2月議会で補正予算が審議されますが、福祉施設等の減災防災予算、そして何より大事な、介護福祉の現場で働く人の処遇改善に予算をしっかり実行してまいりたいと思います。

上勝町長花本靖様ご祝辞

町民を代表して心から20周年をお祝いいたします。上勝町では、医療・福祉・在宅の連携を図るために、1999年、現在の地に上勝診療所を新築するとともに、在宅介護支援センター、デイサービスセンターを開設、地域包括ケアセンターとして運営を健祥会に委託しました。翌年にピーターと鳩の家、その後、2006年養護老人ホーム健祥会エジンバラが開所し、上勝の誇る健康とやすらぎの里が完成したのです。当時私は上勝診療所の事務長として開設準備に奔走しましたが、20年を経て、今、町長としてこの場に立っていることに万感の思いです。両施設で常日頃よりすばらしいサービスを提供してくださっているスタッフの皆様に感謝申し上げますとともに、利用者の皆様の明るいお顔を拝見し、町政運営をさらに頑張ろうと、元気をいただいています。長年にわたり家族を守り地域を支えてくださった皆様には何としても幸せな老後を送っていただきたく、今後も、高齢者福祉の推進に全力で取り組んでまいります。

上勝町議会議長星場眞人様ご祝辞

開所20周年を心よりお祝い申し上げます。今、目の前に、大勢の利用者様のお元気なご様子を拝見し、社会福祉法人健祥会さんが上勝町の高齢者福祉に果たす役割の大きさに改めて感激しています。両施設の開所以来、長年にわたり地域福祉の核として格別のご尽力を賜っていますことに深く感謝申し上げますとともに、職員の皆様が一丸となって、引き続きより良いサービスをご提供くださいますよう切にお願いいたします。長年上勝町の発展に尽くしてこられた高齢者の皆様がますますお元気で、幸せな日々を過ごせますよう、町議会として、高齢者福祉の充実にさらに努めてまいります。


ご来賓の皆様、心のこもったご祝辞をありがとうございました。また、お忙しい中、大勢の皆様にご臨席いただき、ありがとうございました。「心と心」の原点を大切に、「サービスの質の追求」「職場での共創」「地域社会への貢献」という三つの行動指針に沿って、いつまでも上勝町に笑顔を安心をお届けしてまいりますので、変わらぬご協力ご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

[記事公開日]2020/02/06(木)
[最終更新日]2020/02/07(金)

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