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地域のお支えに心から感謝して
介護老人福祉施設「ふるさと那賀」開所10周年


徳島県那賀郡那賀町の介護老人福祉施設「ふるさと那賀」が、開所10周年を迎えました。この間の地域の皆様のお支えに改めて感謝するとともに、創設の想いに立ち還りよりよい明日をめざすために、記念式典を開催しました。
ご来賓として、那賀町から町長 坂口博文様をはじめ、地権者様、民生児童委員様、老人会会長様、元婦人部代表様らにお越しいただき、利用者様、家族様にも列席いただき、お祝いしました。コロナの感染拡大の局面であり、参加人数を最小限としての開催でした。
地域の鷲敷小学校の金管バンド隊の皆さんが、元気よく微笑ましい演奏とダンスでオープニングを飾ってくださいました。


健祥会グループ理事長中村太一挨拶


坂口町長をはじめ、地権者様、日頃より温かいご協力ご支援をいただいております皆様方にお越しいただき、10年という節目の式典が開催できますことに、感謝と御礼を申し上げます。また、オープニングセレモニーとしてすばらしい演奏とダンスを披露くださった鷲敷小学校の金管バンド隊の皆さん、本当にありがとうございました。

10年前、那賀町に安心の拠点が必要だと切々と訴えられた坂口町長の熱意に打たれ、健祥会グループ創始者中村博彦は、ふるさと那賀の開設を決意。頑張って日本の高度成長をつくってくださった方々の安らぎの故郷であれと願い、徳島県初となる地域密着型小規模特別養護老人ホームとして、ふるさと那賀を開設しました。
10年を振り返ってみますと、本当に地域の皆様の力強いお支えのおかげで今を迎えることができています。まずこの敷地は、地権者・清崎ユリコ様、豊原敬江様のご協力と那賀町のご支援により、無償貸与していただいているものです。落成式は、坂口町長はじめ大勢の方にご参加いただき、盛大に開催することができました。橋幸夫さんをお迎えした第1回の夏まつりでは、大雨にもかかわらず3千名を超える方々にお越しいただいたことが昨日のことのように思い出されます。
職員寮建設や職員駐車場の舗装工事の際には、那賀町には多大なご協力をいただいており、本当に感謝しています。また、地域の皆様にもたいへん温かく迎えていただきました。コロナ前には運動会や夏まつり、文化祭など、地域の諸行事に招待していただき、みこし担ぎや清掃などには職員も地域の一員として参加させていただいています。
このように日頃から良好な関係が築けていたからこそ、平成26年8月、台風11号の豪雨による浸水被害の際には、地域住民の方々と力を合わせ迅速に行動することができました。施設の車両による避難支援や避難者の施設への受け入れなど、行政と地域が協力しての支援が実現し、改めて地域とのつながりの大切さを実感したものでした。

山間部に位置するふるさと那賀は、数多くある健祥会グループの施設の中でも職員の高齢化が進んでいますが、これを逆手にとり、さまざまなことにチャレンジし、いつまでも輝き働くことのできる施設をめざしています。施設の介護サービス力と利用者満足度の向上のための取り組みを実践し、その成果を報告し評価する「年間取組発表会」をグループ全施設参加で行っていますが、ふるさと那賀は決勝大会の常連です。これまで優勝1回準優勝2回第3位3回と毎回優秀な成績を上げており、先駆的取り組み施設としてグループを牽引してくれています。

那賀町とは、平成11年上那賀の緑風会チロルにはじまり、木頭のあめごの里、ここ中山、チロルの職員寮など、密接な連携のもと事業を行わせていただいております。
今回も那賀町より補助をいただき、職員寮「緑風会ドミトリー」を建設することができました。このあと、その竣工お披露目・入寮式を行いたいと思っています。
現在、介護人財確保は国家的課題であり、とりわけ少子高齢化が進む那賀町にあっては大変重要な課題ですが、人口減少過疎化の進む山間部では、地域での人財確保は難しく、通勤可能な施設近隣での住居確保が必須です。職員寮により人財の確保と定住を図るとともに、緊急時、災害時にも駆けつけられる体制ができることで、地域貢献につながることと思います。
多くの皆様のお支え、お助けに心より感謝を申し上げ、これからも先駆的な介護サービスを那賀町の皆さんに提供できるよう、職員一同努力してまいることをお誓い申し上げます。今後も変わらぬご協力ご支援を賜りますようお願い申し上げ、お礼のご挨拶といたします。本日はありがとうございました。

那賀町長 坂口博文様ご祝辞


介護老人福祉施設ふるさと那賀開所10周年をお祝い申し上げますとともに、日頃よりの高齢者サービスへの多大なご尽力に心より感謝を申し上げます。
人口減少も少子高齢化も進む那賀町では、今、介護を必要とされる方が880人ほどおられますが、団塊の世代が75歳を迎える2025年にはもっと増えることが考えられます。
介護がどうしても必要になったときに那賀町内で受けられるようにと、先代の理事長にご無理をお願いし、国の最後の補助制度を使い、さらに規模を拡大して、この施設をつくっていただきました。本当にあのときにはご決断をいただき、心から感謝を申し上げます。
開所から10周年、職員の皆様方には心のこもったサービスを提供していただき、ご本人はもちろんご家族も安心してこのふるさと那賀にお願いすることができています。心強い対応について、理事長にも職員にも改めて感謝申し上げます。
中山間部では人財不足が顕著です。生活の場が施設のすぐそばにあることが人財確保の上で必要であり、町としてもできるだけの支援をさせていただきたく、チロルに続いてふるさと那賀にも職員寮建設の運びとなったものです。
高齢者が安心して生活できる町として一層のご尽力を賜りますようお願い申し上げ、また、緑風会ならびに健祥会グループの一層のご発展を祈念し、お祝いの言葉といたします。本日は本当におめでとうございます。


この後、お一人ひとりご来賓を紹介したあと、メモリアルDVDが流され、皆で10年間の歩みを振り返りました。
最後にくす玉開きでお祝いしたあと、利用者様には飾り付けを施したそれぞれのユニットで、お祝い膳を召し上がっていただきました。

新しい寮で仕事に勉強に張り切って!

落成式に続いて行われた職員寮「緑風会ドミトリー」の入寮式。入寮予定の技能実習生も交えて、テープカットが行われました。緑風会ドミトリーは、木造(2×4工法)2階建・床面積199.42㎡/。1階2階それぞれにキッチンとバス・トイレがあり、各階に個室が5室設けられています。

快適な住環境の中、仕事も勉強も頑張って介護福祉士をめざすとともに、地域の一員として地域に早くとけ込めますよう、しっかりサポートしてまいります。利用者様、家族様、地域の皆様、どうぞよろしくお願いいたします。



[記事公開日]2022/08/23(火)
[最終更新日]2022/08/24(水)

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