お問い合わせ

防災の日、迫真の大規模防災訓練実施

9月1日防災の日、健祥会グループの特別養護老人ホーム緑風会ルネッサンスにおいて、「福祉避難所設営」に関する訓練が実施されました。これは、徳島県が南海トラフ巨大地震発生を想定し、南部圏域を主体として県全域で実施する大規模な徳島県総合防災訓練の一環。福祉避難所の機能に関してのモデルケース検証の目的で行われました。

訓練には、施設職員35名、施設入所者様63名、デイ利用者様18名が参加。東京以外のグループ全施設からも124名の職員が体験と課題を施設へ持ち帰って活かしていくために参加し、地域からの避難者などの役割を担いました。

まずは南海トラフ巨大地震発生時の津波一時避難所として、その後は福祉避難所として、設置・運営の一連の流れを本番さながらに実践しました。飯泉嘉門徳島県知事も長時間にわたって、真剣な面持ちで視察くださいました。

 

訓練では、
●発災時の利用者様の安全確保
●津波避難所としての近隣住民の受け入れ
●大津波警報解除後、元気な住民の方の2次避難所へのスムーズな移動
●阿南市からの要請を受けての福祉避難所の設置と要援護者の受け入れ
●災害対策本部を設置し施設の被災状況の把握と情報共有
●グループ本部に設けられた災害対策本部において、
グループネットワークシステムを使っての情報集約と整理、応援体制の構築

など、すべての手順が、細かく丁寧に実践・検証されました。

 

訓練後、グループ内各施設で地域ごとに構成されるステージ単位での「炊き出し訓練」を実施。施設から準備してきた材料とカセットコンロなどを使って、冷蔵庫にいつもあるもので手早く作れる炊き出しメニューを調理し、災害用炊飯袋(ハイゼックス)で炊いたご飯とともに試食しました。

朝からの訓練は、防災・減災教育、災害時要援護者支援、被災地支援に取り組む特定非営利法人さくらネットの代表理事石井布紀子氏がずっと視察してくださっており、午後の炊き出し訓練でも、トマトそうめんチャンプルーや石狩鍋風味噌汁、すいとんなど、11のメニューをともに試食し、いずれにも合格点をくださいました。炊き出しメニューには、味や栄養価、調理時間とともに、心をあたたかくする黄色や緑色の使い方が大切であるとのアドバイスもいただきました。

石井氏は熊本地震をはじめ災害被災地の支援に活躍されている災害コーディネーター。午前の避難訓練について、参加職員全員で振り返りを行うとともに、講評では、避難時の動線の生かし方、福祉避難所としてのスクリーニングのあり方、被災者・職員・物資を組織的に動かしていくことの重要性、リーダーシップをとる人と効率的にオペレーションできる人が各所に必要であること、また、住民を仲間とする姿勢の大切さ、地図上での情報の可視化の工夫などについてお話しくださり、最後に、「福祉避難所として、全国的にも例のないほど密度の濃い訓練であったと思います。効果的に繰り返し行うことでしっかりと有事に活かしていってほしいです」との総評をいただきました。

 

巨大地震が30年以内に70%の確率で起こると言われる地域に私たちは暮らしています。東日本大震災、熊本地震、そして直近では東北・北海道の大雨被害など、立て続けに大きな災害を目の当たりにし、真剣に防災に向き合わなくてはならないと誰もが感じています。関係機関との協力体制の強化はもちろん、地域防災力や一人ひとりの自助力も高めていかねばなりません。
そんな中で、訓練は非常にリアルに行われ、それぞれの立場の参加者全員が、まだ未体験の事態の想定と検証を行い、備える力を高められたと感じています。また、グループをあげて組織的に取り組み、地域連携もさらに強化していかねばならないと痛感しました。
もしものときに、「生きててよかった」「ありがとう」と笑顔で言えるように、今日浮き彫りになった課題は全施設で共有・検討し、 対策に生かしてまいります。

机上のマニュアルより、身体を使って動き感じることの大切さを改めて感じた有意義な訓練でした。ご指導くださった徳島県、ならびに徳島県社会福祉法人経営者協議会、徳島県社会福祉協議会、特定非営利法人さくらネット石井布紀子代表理事に感謝申し上げます。


[記事公開日]2016/09/02(金)

過去の記事へ