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常務理事中村晃子がパネリストとして登壇
健祥会グループの女性活躍を語る


「輝く女性の活躍を加速する男性リーダーの会」の地域シンポジウムが、内閣府主催・徳島県共催により12月22日アスティとくしまで開催され、健祥会グループ常務理事中村晃子がパネリストとして登壇しました。
「輝く女性の活躍を加速する男性リーダーの会」は、女性活躍を推進するためには組織トップによるコミットメントが重要という想いの下、企業経営者ら9名が2014年に発足させた集まりです。以降、企業経営者に加え多くの地方自治体トップもメンバーに迎え、現在では約290名が参加。取り組みを共有し意見交換し、各組織における女性活躍推進に取り組んでおり、その活動の一環として地域シンポジウムが全国で順次開催されているものです。

基調講演
「男性リーダーによる女性活躍推進への想いと取組」

冒頭、女性活躍担当大臣・内閣府特命担当大臣(男女共同参画) 小倉將信氏のビデオメッセージ、徳島県知事飯泉嘉門氏の挨拶につづき、株式会社新日本科学代表取締役会長兼社長 永田良一氏が「男性リーダーによる女性活躍推進への想いと取組」と題して基調講演。自社における女性活躍の現状や取り組み事例をご紹介くださいました。
永田氏は、女性が辞める原因を探るために「働くなでしこ委員会」を発足させ、拾い上げた改善課題の解決を図った結果、女性が辞めなくなったという自社の取り組み事例を紹介。職場改善・働き方改革・女性の管理職登用・健康支援・地域とともにという職場づくりの柱をトップの強い意志で行なってきたことが紹介され、「アメリカには育休などの制度はなく、日本の女性は恵まれているのだから、制度に甘えずにキャリアを大切に考えるべき」とのアドバイスもいただきました。

パネルディスカッション
「女性活躍推進における組織トップの役割」


続いて、徳島県知事 飯泉嘉門氏、西精工株式会社代表取締役社長 西 泰宏氏、そして健祥会グループ常務理事中村晃子をパネリストに、NPO法人ファザーリング・ジャパン理事徳倉康之氏をファシリテーターに、パネルディスカッションが行われました。
3人のパネリストがそれぞれの組織における女性活躍推進の状況を紹介。西氏からは、「特に女性管理職を増やそうと意識してきたわけではないが、様々なハンディキャップに対して周囲の理解を育む環境づくりを心がけてきたし、それぞれの強みを生かしその人らしく働けるよう制度づくりをしてきた。常に対話を重視し、社員の声にしっかり耳を傾けている」ことなどが、飯泉氏からは「徳島県では性別による職種の固定をなくし、女性の外部への出向を促し、管理職へも積極的に登用してきた。成長のためには評価にさらされることも重要。女性職員比率、管理職女性比率ともに大幅にアップしている。特に各種審議会委員では女性が8割を占め、長らく全国一を維持している。女性の感性が行政に生かされ、災害分野では避難所運営に効果が出ている」ことなどが語られました。

女性活躍は健祥会グループのDNA

常務理事は、健祥会グループ3000人の職員の67%、300人の管理職者の46%が女性であるという女性活躍の現状やKIRARI WOMANネットワークの活動などを紹介。

KIRARI WOMAN ネットワークでの活動をパネルにまとめて紹介

 

「健祥会グループの組織内には性別という障壁はない。創設時から『個』の能力ややる気を見て適材適所を実践してきたため、女性活躍のDNAが受け継がれ、企業風土をつくってきた。トップもアンコンシャス・バイアスと無縁であったということだ。制度や仕組みを生かすためにベースとなるのは風土だし、それを培っていくのはトップの役割である」「女性に限らずすべての人財が輝くために、●多種多様なロールモデルが身近に存在していること ●女性や高齢者、外国人財の多い職場であるからダイバーシティの実現にはDX(デジタルトランスフォーメーション)の推進が鍵となること ●家庭や地域の中の性別役割分業意識をなくすことなどが大切であり、女性の社会進出と男性の家庭進出はセットである」と語りました。

最後に企業トップや女性リーダーに向けたコメントを促され、「人口減少社会で地方の企業が生き残れるかどうかは、ダイバーシティの実現にかかっている。トップが本気で向き合い、発信し、組織風土をつくっていくしかない。女性に向けては、自分を過小評価せず、自分の中に限界をつくらず、目の前にチャンスがあれば掴みとり、可能性を広げていってほしい」と結びました。

シンポジウムは会場参加に加え、オンラインでも配信されました。KIRARI WOMANネットワークのメンバーも聴かせていただき、とても励まされました。このような場をいただき、また、多くの方に視聴いただき、ありがとうございました。

[記事公開日]2022/12/28(水)
[最終更新日]2023/01/10(火)

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