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日本復興
日本人復興
日本人復興人としての生きざまを見つめ直して、さらなる20年へ


平成23年度健祥会グループ辞令交付式が3月27日(日)健祥会パートナーで挙行されました。30周年を記念してつくられた健祥会応援歌で幕を開け、69名の新入職員一人ひとりに中村博彦理事長から辞令が交付されました。


平成23年度始業にあたって〜中村理事長訓示要旨

中村理事長訓示2011年3月11日、未曾有の災害が東日本を襲った。被災地の惨状を目の当たりにしながら私たちは、今、生命の尊さ、日々の幸せのいとおしさ、そして圧倒的な自然の力の大きさに思いを致している。人知を遥かに超えるこの出来事は、私たちにもう一度日本人の生きざまを見つめ直す機会を与えてくれたのだ。戦後、高度成長を遂げた日本は、国も、企業も、個人も、すべてがわがままになりすぎていた。自己中心的で楽をすることばかり、汗と涙を忘れてしまっていた。今、日本人に、このたびの震災をどう生かすかが問われている。生きざまが、有りようが問われている。私たちはこの大きな不幸にしっかりと向き合い、一人ひとりが死と向き合い、生きることと向き合わねばならない。自分を変えていこう、超えていこう、もうひとつ大きな人間になっていこう、その決意で、羽織袴でこの式典に臨んでいる。 少子高齢・人口減少時代、団塊の世代が高齢期を迎え、社会保障制度改革はまったなし、こんな時に日本は震災からの復興に立ち向かわなければならない。 日本人だけで復興が果たせるだろうか。アジアの人々の力を借りないとならないだろう。 健祥会は昨年30周年を迎え、礼儀と感謝でさらなる20年を誓い合った。平成23年はその第一歩だ。介護保険制度創設から10年、進化に乏しかった10年を取り戻していく。徳島大学との連携により先進介護をつくっていく。質の向上は人材の向上なくしてあり得ない。旧来型を根本的に変え、利用者ニーズに応える健祥会をつくる。働く喜びをつくる。グローバル人材をアジアへ送り出し、アジアから迎える。日本の高齢化、アジア・世界の高齢化を支えていく。 このたびの原発の事故では原子力政策がいかにガラス張りでなかったかが露呈した。官と民の癒着とエゴの結果、国民不在の政策が粛々と進められてきたのだ。すべてをガラス張りにし国民の前に明らかにすれば、正しい結論が出る。真の民主主義がつくれるか、日本人に問われている。 困難な時代、福祉のトップ集団として果たすべき役割はますます大きくなっている。皆さんとともに頑張っていこう。

被災地へボランティア派遣される2名の職員への辞令も公布されました

被災地へボランティア派遣の職員への辞令も公布 東日本大震災にあたって、被災者の皆さんへの連帯の気持ちをカタチにするために、健祥会グループでは義援金集めを行っています。また、職員にボランティアの希望を募り、応募者の中から、ひとまず第1弾として2名を選び、本日から4月9日までの2週間、津波により壊滅的な被害を受けた岩手県陸前高田市の特別養護老人ホーム高寿園へ派遣することになりました。高寿園では未だ18名の職員が行方不明であり、定員40名の施設に現在600名の被災者が身を寄せ合っています。まずは2名が2週間支援した上で、現地事情に鑑み、次へとバトンタッチしてまいります。福祉への思いを共有しともに働く私たちの仲間が大きな辛苦の中にあります。健祥会は連帯の心で、できる限りの支援をしてまいります。

[記事公開日]2011/03/27(日)

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