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那賀町に念願の職員寮!
鳥のさえずりの中で起工式

社会福祉法人緑風会が那賀町で運営する特別養護老人ホーム緑風会チロルは、美しい森林と清浄な空気に囲まれたすばらしいロケーションが魅力の施設です。
しかし、阿南市中心部から車で1時間以上かかる中山間部であり、通勤可能な地域での人材確保が難しいのが現状。EPA人財をはじめ、外国人職員のこれからの増員を考えれば、施設近隣での住居の確保は必須です。そこで このほど町の補助金制度を利用させていただき、職員宿舎を建設することになり、起工式が執り行われました。
式典には、坂口博文那賀町長をはじめ、古野司那賀町議会議長ならびに議員諸氏、地権者様、地域の皆様方にご出席いただき、工事の無事を祈りました。

健祥会グループ理事長中村太一挨拶

念願であった寮建設を決意し、本日、坂口町長をはじめ地域の皆様のご出席のもと起工式を迎えることができました。
徳島では人口減少により働き手が不足し、特に中山間部の介護現場は職員確保に苦慮しています。健祥会グループには現在200名余のEPA人財がおり、さらに技能実習生も今後増える見込みですが、外国人材確保は英語圏の各国との競争であり、日本の中でも都会の施設との奪い合いです。緑風会に来てもらうために、寮を整えることが私の念願でした。中山間部の施設は経営が厳しいことから、設備投資への慎重意見もありましたが、グループ全体で支え合い、過疎の地の施設も大切にするという方針を貫くことにしました。
サミットの意味は「頂点」であり、「首脳人」。介護福祉のトップをめざすという思いで、また中山間部を知るものが組織の中心的役割を担っていってほしいという期待も込めて、EPA人財にもわかるよう英語名としました。

那賀町には、チロルをはじめ、介護老人福祉施設ふるさと那賀、グループホームあめごの里の3施設があり、デイサービスはサテライト運営をしています。厚生労働省の老健局長より過疎地での高齢者福祉のあり方を担当職員に学ばせてほしいと直々に電話をいただき、地方の現状を知ってもらう絶好の機会であるとお引き受けしたという経緯もあります。これからの過疎地での介護福祉モデルを日本中に発信したいと、モチベーションを高めているところです。3施設は災害時には避難施設となります。今後とも皆様からご指導いただき協力し合いながら、質の高い介護サービスを提供するだけでなく、地域の安心の要としての役割をしっかり果たしていきたいと考えています。本日はありがとうございました

坂口町長からも「人口減少の進む那賀町ですが、4月の住民基本台帳の人口が3月を上回るといういいニュースもありました。とにかく定住人口を増やしたく、そのためにもこの寮の建設は嬉しい限りです。団塊の世代が後期高齢者になる2025年に向かって、高まる介護需要をお支えいただきますよう、緑風会の3施設には心から期待申しあげています」と過分なご挨拶をいただきました。

涼やかな鳥のさえずりがのどかに響くなかで行われた起工式でした。ご出席くださった皆様、ありがとうございました。寮の整備により職員には、さらに良い環境でやりがいをもって仕事に取り組んでほしいと考えます。

外国人職員の寮 起工 | 徳島新聞

[記事公開日]2019/05/16(木)

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