義満での日々のケアのひとコマをご紹介します。
先日、ある入居者様が「家に帰りたい」と少しソワソワとしたご様子でお話をされていました。認知症の方の「帰りたい」という想いの背景には、「なんとなく不安」「自分の役割や居場所を探している」といったお気持ちが隠れていることがよくあります。
まずは落ち着いた空間でじっくりとお気持ちを傾聴させていただき、その後「少し作業を手伝っていただけますか?」とお声がけし、一緒に施設の花壇へ移動しました。

季節のお花を用意し、「お花を植えていただけませんか?」とお願いすると、
「どんなに植えたらええで?」と、真剣な表情で職員に尋ねてくださいました。職員が「好きなように自由に植えてくださって大丈夫ですよ」とお伝えすると、手際よく、一株一株とても丁寧に横一列に並べて植えてくださいました。長年のご経験や丁寧なお人柄が垣間見える素晴らしい作業の手さばきでした。

作業が終わったあと、「綺麗に植えてくださってありがとうございます!本当に助かりました」とお礼を伝えると、先ほどまでの不安そうな表情やソワソワとしたご様子はすっかり消え、とても晴れやかな笑顔を見せてくださいました。その後は、すっかり落ち着かれたご様子で、笑顔でユニットへと戻られました。

「話を聴くこと」「役割を持っていただくこと」「感謝を伝えること」
特別なことではなく、こうした日常の些細な関わりの中に、入居者様が安心して過ごせるヒントがたくさん詰まっています。これからも、お一人おひとりの気持ちにしっかり寄り添い、心地よく過ごしていただけるようなケアを心掛けてまいります。


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