~知ればもっと試したくなる、ひもトレの秘密~
前回は、
「なぜひもを巻くだけで、動きやすく感じる人がいるの?」
という疑問について、理学療法士の視点からお話ししました。
今回は、さらに一歩踏み込んで、
「ひもトレは、いったいどんなもの?」
「誰が、どんな思いで考えたの?」
という疑問にお答えします。
一見すると、とてもシンプルな一本のひも。
けれど、その使い方や考え方を知ると、いつもの身体の動きが少し違って感じられるかもしれません。
🧵 ひもトレを考えたのは、どんな人?
ひもトレを考案したのは、小関勲さんです。
小関さんは、バランストレーナーとして、スポーツ選手をはじめ、さまざまな方の身体と向き合ってこられました。
その中で大切にされているのが、身体の一部分だけを見るのではなく、全身のバランスや動きに目を向けることです。
「もっと筋力をつけなければ」と考えるだけではなく、
身体が本来持っている動きやすさを引き出す。
そんな考え方から、ひもトレが生まれました。
🧵 一本のひもで、何が変わるの?
ひもトレの魅力は、特別な器具をたくさん使わず、一本のひもを身体に巻いて行える手軽さです。
ただし、きつく締めつけたり、身体を固定したりするものではありません。
身体に緩く巻いたり、そっとまとわせたりしながら、いつもとは違う身体の感覚や動きに目を向けていきます。
ひもが身体を動かしてくれるわけではありません。
ひもをきっかけに、
「いつもより歩きやすいかも」
「調子が良くなった」
「立ちやすくなった気がする」
といった、自分自身の変化に気づいていくのです。
ひもは、身体の声に耳を澄ますための小さなきっかけ。
そこが、ひもトレの面白さの一つだと私たちは感じています。

🌿 リハビリで大切にしているのは「気づくこと」
私たちがリハビリで大切にしているのは、単純に筋力をつけることだけではありません。
立つ。
歩く。
振り向く。
物を持つ。
こうした日常の動作には、筋肉だけでなく、関節の動きや姿勢、バランス、身体の感覚など、さまざまな要素が関わっています。
だからこそ、
「どこを鍛えるか」だけではなく、「身体全体がどのように動いているか」
を見ることが大切だと考えています。
ひもトレは、身体全体の動きや感覚に目を向けるための方法の一つです。
利用者様からも、
「なんか足が軽いな」
「今日は身体が軽く感じる」
「こっちの方が動きやすいかも」
といった声が聞かれることがあります。
もちろん、感じ方には個人差があります。
だからこそ、無理に変化を求めるのではなく、ご自身の身体の感覚を確かめながら取り組むことを大切にしています。
🏠 ひもトレを取り入れる理由
ひもトレの良さは、特別な場所や時間だけに限られないことです。
デイケアでの運動はもちろん、
ご自宅での生活、
地域での活動、
毎日の身体のケアにも、
その考え方を活かせる可能性があります。
私たちが目指しているのは、デイケアにいる時間だけ動きやすくなることではありません。
ご自宅や地域で過ごす時間にも、自分らしく動けること。
そのための方法の一つとして、ひもトレを取り入れています。
「今日はどんなふうに身体を感じるかな?」
そんな小さな気づきを楽しみながら、利用者様一人ひとりに合った動き方を一緒に探しています。
📍次回予告
第5回「巻いてみたら、どう感じた?利用者様のリアルな声」
今回は、ひもトレが生まれた背景や、シェーンブルンで大切にしている考え方をご紹介しました。
次回はいよいよ、実際にひもトレを体験された利用者様の声をお届けします。
「最初は半信半疑だったけど……」
「巻いてみると、こんな感じがした」
「これなら家でも試せそう」
そんな、利用者様の率直な感想をご紹介します。
ひもトレを体験すると、身体にどんな変化を感じるのでしょうか。
次回も、ぜひお楽しみに。
シェーンブルン デイケアでは、一人ひとりの「できる」を大切にしながら、その方らしい生活を支えるリハビリに取り組んでいます。
これからも、毎日の動きが少し楽しくなる“リハビリのヒント”をお届けします。
次回の『シェーンブルン ひもトレ通信』もお楽しみに💛💚

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