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健康と自立を目指す空間
健祥会インディペンデント21開所20周年


健祥会インディペンデント21が開所20周年を迎え、これまでの歴史と地域の皆様への感謝を込めて記念式典を開催しました。式典には吉野川市長原井敬様をはじめとするご来賓の方々、健祥会インディペンデント21や地域サロンの利用者様、地域の婦人会・老人会の皆様、吉野川市・阿波市内の居宅介護支援事業所職員の方々がご臨席くださいました。
式典冒頭、「舞踏会-健祥会のうた-」の斉唱に続いて、健祥会グループ理事長中村太一がご挨拶申し上げました。

健祥会グループ理事長中村太一ご挨拶


久しぶりに皆様にお会いでき、大変嬉しく思います。お忙しい中、吉野川市長原井敬様にはご臨席賜りありがとうございます。日頃よりの当グループへのご支援ご協力と、地域福祉の向上のために先頭に立ってご尽力いただいていることに感謝申しあげます。
また、吉野川市健康福祉部長中山泰治様、吉野川市社会福祉協議会会長玉井豊様、吉野川市地域包括支援センター長宮本陽一様をはじめ、長年ご支援くださっている多くの方々が式典に華を添えてくださっておりますことに、厚く御礼申し上げます。コロナ感染症は5類の位置付けになったとはいえ、まだまだ感染が続いている中、開催できたことは大変嬉しく、職員の皆さんにも心から感謝しています。

インディペンデント21は平成15年8月1日、「すべての人が求める自由、自立への意思」を施設名に、健康と自立を目指す空間として誕生しました。健祥会のヒット商品のひとつです。施設整備には、全国に先駆けた高齢者の健康増進・介護予防のための施設として、日本自転車振興会から補助金をいただいています。
トレーニングルームでは理学療法士・作業療法士、温水プールではアクアインストラクターによるリハビリを提供するとともに、健康度の測定機器なども備え、介護予防・健康増進のための取り組みを多角的に実践、自立サポートセンターの役割を担い、平成19年より、吉野川市の地域支援事業「パワーデイ」として支援をいただいています。「パワーデイ」は非常に好評であり、受講期間終了後は健祥会独自の事業「健康寿命88歳教室」へとつながり、継続した取り組みとして役立てていただいています。

現在、3人に一人は65歳以上という超高齢社会です。20年前に比べて高齢者数は約1.6倍、介護サービス利用者数は約3.3倍に増加しています。こうした時代の流れに合わせ、平成27年4月、川島町の3つの事業所を統合し、インディペンデント21内にリハビリに特化した「吉野川リハビリセンター」をスタートさせました。

今、介護業界ではIT化・デジタル化が急速に進んでいます。大切なのはデジタルツールを使いこなすことではなく、デジタルがもたらすエビデンスのもと、科学的な視点で介護の世界をつくっていくことです。
一方で、デジタルがどんなに進展しようと、AIには担えない、人が人にしかできない大切な部分があります。グループの原点である「心」です。利用者様にとって一番大切なのは「人と人」「心と心」のサービスであるというこの原点にもう一度立ち還り、インディペンデント21で培ったノウハウとエビデンス、そして心とデジタルの融合で、利用者様にとっても介護者にとってもやさしく安心で、専門性の高い介護、どこにも負けない介護をつくっていきたいと思っています。

早いもので、グループ創始者中村博彦が亡くなって10年になります。試行錯誤、切磋琢磨しながら、職員の皆さん、各施設の地域の皆さんに支えられ乗り越えてきた10年でした。次の10年、積極果敢に新しい介護サービスづくりと地域福祉の向上に取り組んでまいる決意です。
グループの原点であるここ川島で、20年の節目にあたり、これまでのお支えにあらためて深く感謝申し上げます。この先もこの地に健祥会があってよかったと言っていただけるよう頑張ってまいります。今後も変わらぬご指導ご支援を賜りますよう厚くお願い申しあげ、20周年のご挨拶といたします。本日はありがとうございました。

続いて、ご来賓を代表し、吉野川市長原井敬様がご祝辞をくださいました。

吉野川市長原井敬様ご祝辞


開所20周年おめでとうございます。健祥会グループさんには平素よりさまざまな委託事業に取りくんでいただいておりますことに御礼申し上げます。
人生100年時代となり、私も入所者様の100歳のお祝いでお隣の水明荘をたびたび訪れます。そしてその度に心のこもったお誕生日セレモニーに感心しています。中村博彦創始者の「福祉は人 人は心」の精神がしっかり受け継がれており、それが健祥会さんの大きな強みであると確信しています。
「独立、自立」という意味の名称を冠し、20年にわたって市民の健康増進と啓蒙を担ってこられたのがインディペンデント21です。人口減少と高齢化の進む中、地域に必要とされる施設として、行政と連携しながら今後とも地域貢献に尽力いただけますようお願いいたします。長くつづくコロナ禍と物価高騰で厳しい施設運営かと思いますが、この20周年の節目を、将来への大きな一歩を踏み出す契機にしていただき、ますますのご発展を祈念いたします。

ご来賓紹介の後、記念パンフレットの写真に沿って20年の歩みを振り返りました。この20年間で約11万人もの方が、健康増進・介護予防の取り組みにご参加くださっていることも紹介されました。その後、利用者様とともにくす玉開きで20周年を祝いました。

健康フェスティバルも開催
講演から歩行分析AI体験まで

式典後には地域の方にもご来場いただき、健康フェスティバルが催されました。
小田眞由美様(NPO法人日本健康太極拳協会 楊名時八段錦・太極拳 師範)による講演「健康で過ごすために」や、水中運動とマシントレーニングの見学・体験、歩行分析AI「トルト」体験などにもトライしていただきました。



この「トルト」は、新導入の最新機器。5mの歩行の様子を撮影・分析し、歩く力や歩き方のバランスを測定、改善ポイントをアドバイスしてくれます。簡単にできるから大人気。カフェコーナーで診断結果を見せ合っては賑やかに談笑する姿も見られました。

吉野川を見下ろす小高い丘の上に綺麗な夏空が広がった1日、久々に賑わいを楽しんだ健康フェスティバルでした。ご講演いただいた小田眞由美様、ご来賓はじめご参加くださった皆様、ありがとうございました。

[記事公開日]2023/08/28(月)
[最終更新日]2023/08/29(火)

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