今年度最後のブログは、入居者様との外出の様子をお伝えしたいと思います。
日々の生活の中で、買物に出かける機会を十分に作れていたかというと、正直そうではありませんでした。
だからこそ、今回こうして一緒に外出できた時間は、とても大切なものになりました。
お声かけをしたとき、最初は少し遠慮がちなご様子で、
「こんなお婆さんが行っても良いの?」
と話されていました。
もちろんです。一緒に行きましょう。
そうお伝えすると、少し安心されたような表情を見せてくださいました。
いざ車に乗って出発すると、先ほどまでの遠慮がちな様子が嘘のように、車内では終始笑顔。
「あそこにあんな店ができたんじゃな」
「ここは昔、よく通ったんよ」
と、景色を見ながらたくさんお話をしてくださいました。
普段とはまた違う表情や会話が自然と出てくるのも、外出の良さのひとつなのだと改めて感じました。
お店に着いてからも、
「まあ、こんなにきれいになったんじゃな」
「昔はあっちにも店があってな」
と、懐かしそうに話をされながら店内を見て回られていました。
ただ、いざ買物となると、
「私はお金持ってないんよ」
と遠慮される場面もありました。
お金のことは大丈夫ですよとお伝えしても、やはり気を遣われているご様子。
そこで、「皆さんへのお土産を一緒に選んでいただけませんか?」とお声かけすると、
「それだったら」
と、少しずつ表情が和らぎ、商品を見てくださるようになりました。
お話をしながら見て回る中で、
「チョコレートだったら食べたいかな」
と、少しずつ自分の気持ちも聞かせてくださいました。
そんな中、シール売り場でふと足を止められ、
「これを孫ちゃんに買ってあげたら喜ぶだろうか」
と話された場面がありました。
その時の表情が、とても印象に残っています。
自分のものよりも、まずお孫さんのことを思い浮かべる。
その何気ない一言の中に、この方がこれまでどのようにご家族と関わり、どんな時間を大切にしてこられたのかが、少し見えたような気がしました。
買物に出かけるというと、つい「必要なものを買うこと」が目的になりがちです。
ですが実際には、それだけではありません。
外の空気に触れること。
懐かしい景色に出会うこと。
自分で選ぶこと。
そして、その人らしさに触れること。
今回の外出を通して、改めてそう感じることができました。
今年度も、いこいのブログをご覧いただきありがとうございました。
日々の何気ない出来事や、入居者様の表情、職員の関わりを通して、少しでもいこいの雰囲気が伝わっていれば嬉しく思います。
明日からは、令和8年度が始まります。
これからも、日々の暮らしの中にある小さな出来事や温かい時間を、言葉にしてお届けしていきたいと思います。
引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。
それでは今回の投稿はこれで終わりにしようと思います。
次回の投稿をお楽しみに。

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