私たちの施設は、老人保健施設として、少しでも多くの利用者様が在宅復帰できるように、
リハビリを中心に、介護、看護等のサービスを提供させていただいております。
そのサービスの一つに、「入所前後訪問指導」があります。文字通り入所される
時期に、入所者様の自宅を訪問し、在宅復帰する上で、その方にとって何が必要であるか?
例えば、どんな身体機能や生活能力が必要か?の評価に行かせていただいております。
また、ご本人やご家族には、
「(自宅の)玄関の段差を低くしたら生活しやすくなりますよ。」とか、
「トイレを和式から洋式に変えたら、もっと楽におトイレができますよ。」
などというように、自宅の改修や改造に関するアドバイスもさせていただいております。
この業務は主に支援相談員やリハビリ職員が担当していますが、この訪問により得られた
情報やアドバイスさせていただいたことは、書面に起こし、リハビリ、介護、看護のほか、
管理栄養士や歯科衛生士などに伝達し、共有し、それぞれが提供するの専門的サービスに
活かされるのです。
今回は、ある入所者様の自宅にお伺いして行った、「入所前後訪問指導」の一部を紹介させて
いただきます。
名前は、O.M 様。市内でも山間部にお住まいの方です。冬時期に入ると、持病から来る手足の
震え、首のだるさ、歩きづらさがひどくなるため、
毎年12月~3月の間、リハビリ目的に当施設に入所いただいて
おります。
この方の場合ですと、一所懸命にリハビリにを行って、自身のお体の状態を改善し、
整えていきます。
そして、暖かくなる春になると、先祖代々から守られてきた
築約100年のご自宅に在宅復帰されるのです。






上の自宅見取り図で注意するポイントは、①段差が多いことです。
それを、写真のように、道具を駆使して段差を小さくしています。
そして、杖歩行できるO.M 様が躓くことなく各部屋を行ったり来たりできるように
しています。
次に、注意するポイントは、②トイレ、③浴室です。②は和式から洋式に
変えて、歩くことの不安定さをカバーできるようにしました。③は、椅子を設置
することで、座ってから楽に体が洗えるように配慮しています。
このように、自宅を改修&改造して、O.M 様が“安心・安全・安楽”に生活することができる
よう工夫しています。また、回収&改造は極力少なめにします。O.M 様の場合、築100年の
由緒ある自宅になります。
先祖代々から脈々と受け継がれてきた大切なお家だからです。
このようにして、私たちはその方の想いや願いに寄り添った、
「入所前後訪問指導」を毎回行わさせていただいているのです。

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