南海トラフ地震の発生確率が、今後30年以内に80%以上と予測されているというニュースをご存じでしょうか?
とはいえ、「30年以内」という期間は長く、ずっと緊張感を保つのはなかなか現実的ではありません。
それでも、過去の記録を見ると、およそ100年から150年の周期で大きな地震が起きていることが分かっています。
「その時」がいつ来るか分からないからこそ、大切な命を守るための備えが必要です。
介護施設では、年に2回以上の防災訓練(地震・火災・風水害)が義務づけられており、
さらに令和6年度からは、災害時の業務継続計画(BCP)の策定・運用・訓練も義務化されました。
私たち「いこい」でも、「いざというとき」のために、6月にBCP研修と昼間を想定した防災訓練を実施しました。
今回は職員のみでの実施となりましたが、それでも気づきの多い一日となりました。
マニュアルがあるからといって、それだけで動けるわけではありません。
実際に訓練してみると、「あれ?これはどう判断すればいいの?」「この場面、誰が対応するんだっけ?」と戸惑う場面も…。
頭では理解していたつもりでも、実際に動いてみることで初めて分かることがたくさんある――それが訓練の大きな意味です。
いこいが位置する地域は、地震や火災、水害(浸水)など、複数の災害リスクが指摘されています。
そして万が一のとき、職員だけで対応できるとは限りません。
だからこそ、日ごろからの備えと、地域の方々とのつながりがとても大切だと感じています。
それでは少しだけ、訓練の様子をご覧ください。
今回の訓練には近隣の皆様のご参加はありませんでしたが、
今後は地域との連携も少しずつ深めながら、「顔の見える関係づくり」を進めていきたいと考えています。
命を守る力は、一度の訓練では身につきません。
地道な積み重ねの中で、職員一人ひとりが自然に動ける力を身につけていくことが大切だと思っています。
これからも、いこいは「安心・安全な暮らし」を支える施設として、備えを続けてまいります。
それでは今回のブログはこれで終わりたいと思います。
次回の投稿をお楽しみに。