先日、新聞紙面に『春の叙勲』についての記事が大きく掲載されていたのをご覧になった方もいらっしゃるかもしれません。
叙勲には「春」と「秋」があることは一般的に広く知られていますが、実は『春秋叙勲』とは別に『高齢者叙勲』というものがあることをご存じでしょうか?
高齢者叙勲は、春秋叙勲で叙勲されなかった功労者が88歳に達した際に贈られる栄誉で、春秋叙勲とはまた違った意味を持ちます。
授賞式は、春の叙勲が4月29日(昭和の日)、秋の叙勲が11月3日(文化の日)に行われます。
さて、今回ご紹介させていただくのは、まさに『高齢者叙勲』の受章者である、いこいの入居者様である『元木久子様』です。
元木様は長年にわたり、保育の現場で多くの子どもたちを育んでこられ、その功績が評価されての受勲となりました。
ご家族は県外にお住まいで、なかなかこちらにお戻りになることができませんが、4月に帰省のタイミングがあり、ささやかながらも、ご家族とともに叙勲の授与式を行うことができました。
ここで少し元木様についてご紹介させていただきます。
池田町立三縄幼稚園に初めて足を踏み入れたのは、昭和35年11月のこと。
その日から平成9年3月までの長い年月、元木久子様は一貫して幼児教育の現場に立ち続けてこられました。
「一人ひとりの個性を大切にし、豊かな心を育む」
その言葉を胸に、数えきれないほどの園児たちを見守り、育て上げた元木様の保育には温かさが溢れていました。
そんな元木様の元には、今でもかつての同僚や後輩の先生方が面会に訪れます。
「元気にしてる?」「あの頃の話が懐かしいね」と、笑顔で語らうその姿には、長年の絆が感じられます。
そして先日、その歩みを讃えるかのように『瑞宝単光章』が授与されました。
保育に尽力されたその功績が認められたことに、私たちも心から拍手を送りたいと思います。
いこいではこれからも、元木様のように長い年月を歩んでこられた皆様の物語を大切に紡いでいきたいと思います。
それでは今回のブログはこれで終わりにしたいと思います。
次回のブログをお楽しみに。