健祥会いこい

一度聴いたら、きっと忘れられない。三番叟

当日は、雪が舞い、ときおり吹雪くような悪天候でした。
そんな中、予定していた時間よりも早く到着されるとの連絡が入り、職員は少し慌てながらも、急いで準備を進めました。

ほどなくして三番叟のお二人が来られ、いよいよ始まります。小鼓の音が鳴った瞬間、またあの音色に心をつかまれました。

入居者の皆さんからは、
昔は家まで来てくれてな
なつかしいなぁ
と、口々に声が上がります。

自然とリズムを口ずさむ方、手をたたいて拍子を取る方もおられ、身体が覚えている記憶が、音とともに呼び覚まされているようでした。
舞が終わると、木偶が一人ひとりの頭を優しくなでてくれます。もちろん、職員の頭も。そのひとときに、場の空気がふっと和らいだように感じました。

雪の降る寒い一日でしたが、心のどこかが、少し温かくなったように感じます。あの音色には、そんな不思議な力があるのかもしれません。

ふと、今年がどんな年なのかを思い出しました。

実は今年、旧三加茂町と旧三好町が合併して誕生した東みよし町は、20周年という節目の年を迎えています。

 地元のケーブルテレビで式典の様子が放映されていた際、そこでも三番叟の姿が映し出されていました。

印象的だったのは、地元の中学生が一緒に口上を述べていたことです。まだ少し恥ずかしそうな様子ではありましたが、若い世代が、古くから受け継がれてきた伝統に触れ、それを継承しようとしている姿は、とても大切な光景に思えました。

個人的な想いになりますが、三番叟に出会えたのは、福祉の仕事に携わっていたからかもしれません。もし違う仕事をしていたら、一生縁のなかったものだったかもしれません。一度聴いたら忘れられない、あの小鼓の音色と口上。これからも、いつまでも耳にすることができたら・・・そんなことを、ふと思ってしまいました。

それでは今回の投稿はこれで終わろうと思います。

次回の投稿をお楽しみに。

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