健祥会いこい

「地域とつながる秋祭り、屋台の音色に笑顔広がる」

今年の秋祭りは、少し特別な思い出となりました。きっかけは、6月に行われた運営推進会議での何気ない話題からでした。
地域活動なんでもお手伝いさせてくださいねと伝えると「秋祭りの屋台を引く人が少なく、八幡神社の近くまでしか歩けない」と話がありました。

昔は、私たちの施設がある地区にも屋台が来て、小学生の打ち子たちが太鼓や鐘をたたく姿を見せてもらえたそうです。実際、私も数十年前に勤務していた健祥会たんぽぽで、屋台が地区を練り歩くのを見た記憶があります。

そこで、「ぜひ協力させてほしい」とお願いし、入居者の皆さんにも屋台を間近で見てもらえる機会を作ってほしいと伝えました。

季節は巡り、いよいよ秋祭りの宵引きの日。運営推進委員で地区のまとめ役でもある前田様から「今年は施設の前まで屋台を引っ張ってこれそうです。当日手伝いをお願いします」とご連絡をいただきました。

当日、八幡神社へ向かうと、すでに華やかに飾り付けられた屋台が境内に鎮座していました。

   

引手は、打ち子の親御さんはもちろん、地域の方々も協力され、練り歩きが始まると、通る家々から住民の方が顔を出し、手を振って迎えてくださる様子も見られました。

さて、いこいの近くには健祥会たんぽぽ、マリアテレジア、健祥会シェーンブルンがあり、ご厚意で各施設の前を通っていただけることになりました。各施設には事前に連絡を入れ、玄関前でまだかまだかと屋台が来るのを楽しみに待たれる入居者様の姿も見られました。

当初はそのまま通り過ぎる予定でしたが、ここでもご厚意で屋台が前で止まり、太鼓や鐘をたたく様子を間近で見ていただくことができました。

そして、いよいよ当事業所前に屋台が到着。休憩場所として屋台を止めていただき、一緒に記念撮影をすることもできました。入居者様からは「綺麗やな」「懐かしいなぁ」「私の所にも昔はあったんやけど、子供ももうおらんようになって無くなってしまったわ」など、昔を懐かしむ声が聞かれました。



スタートから当事業所を経由し、八幡神社まで約2時間。引手の大人たちも打ち子の子供たちも力いっぱい出し切った宵引きでした。
「次にこの地区を屋台が通るのは4年先になるかな」と言われ、思わず「オリンピックみたいですね」と冗談を交わしましたが、地域に残る本当に貴重な文化に触れる良い機会であり、少しでも携わることができたことに感謝して、今回のブログを締めくくりたいと思います。

それでは次回の投稿をお楽しみに。

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