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開所40周年記念式典
海部郡牟岐町の特別養護老人ホーム緑風荘が開所40周年を迎えました。
日頃よりご指導・ご支援をいただいている徳島県議会議員 重清佳之様、徳島県議会議員 平山尚道様、牟岐町 副町長 大森博文様をはじめ、たくさんのご来賓、地域の皆様にご臨席賜り、感謝の記念式典を開催しました。
式典冒頭、健祥会のうた「舞踏会」の斉唱ののち、健祥会グループ理事長中村太一が、本日のご臨席と日頃よりのご支援に感謝を申し上げた後、以下のように語りました。
「この特別養護老人ホーム緑風荘は、社会福祉法人緑風会の最初の施設として、1985年8月に開所しました。掲げたのは、「優しい笑顔」。利用者様の安らぎ、ご家族からの信頼、そして私たち職員の誇り、そのすべてが織りなす笑顔をめざしたのでした。
利用者様の安心の生活の場となることはもちろん、地域に開かれた施設でありたいと、納涼祭や合同敬老会などを通じて、地域の皆様やボランティアの皆様との交流を積極的に図り、地元のイベントへも参加させていただいてきました。地域の福祉を支える拠点としてそして地域の一員として、40年を歩んでまいりました。
この間、福祉をとりまく環境は、制度も法律も大きく様変わりし、何より高齢化の進展には目を見張るものがあります。現在、我が国は3人に1人が65歳以上という超高齢社会です。40年前の高齢化率は約10%でしたが、現在は30%、2040年には35%に達すると推測されています。ここ牟岐町では、さらに高齢化が顕著であり、人口の2人に1人が65歳以上、3.3人に1人が75歳以上という現状です。
介護保険制度ができた頃の約3.5倍に増えた介護サービス利用者の方々をお支えしていくために、介護も進化しています。グループでも最新の福祉機器やICT技術を積極的に導入し、40年前には想像もできなかった質の高い介護サービスを実現しています。眠りの質や呼吸・人の動きをセンサーで見守る「眠りスキャン」や「センサー付きベッド」、そして移乗をアシストする介護ロボットなどがここ緑風荘でも大活躍しており、利用者様のためにも職員にとっても、やさしい環境が実現しています。
もちろん、福祉の根底にあるのはいつの日も「人」と「人」とのつながり、「心と心」のつながりです。人とロボットが協力し合う時代になっても、私たちの原点である「心」、人にしかできない「心のサービス」を守り続けてまいる決意です。そして、「個別ケアのさらなる深化」「地域との連携強化と多世代交流の推進」「職員の専門性向上と働きがいのある職場づくり」を3つの柱に、「利用者様第一」の質の高い介護サービスの提供に努めてまいります。
これから先も利用者様には「家でいるより安心。施設の方が快適」と、地域の皆様には「この地に緑風荘があって良かった」と、そう思っていただけるように利用者様本意のサービスと地域福祉の向上にさらに力を尽くし、次の10年20年を精一杯頑張ってまいります。本日はありがとうございました」
続いてご来賓を代表して、次のお三方がご祝辞をくださいました。
徳島県議会議員 重清佳之様(要約)
生活指導員として勤務していた緑風荘開所当時のことが懐かしく思い出されます。その経験によりさまざまな気づきと学びを得たことで、県民の皆様の声を行政へ届ける架け橋として走り続ける今の私があります。県南の地域包括ケアの要として介護現場の最前線で尽力いただいていることに感謝申し上げますとともに、どうか未来に向かってますますご活躍いただけますようお願い申し上げます。
徳島県議会議員 平山尚道様(要約)
40年の長きにわたり貴法人は、利用者の尊厳を大切に切れ目のない支援に取り組み、さまざまな介護サービスの県南の拠点として、住み慣れた地域で自立・共生できる社会の実現のために大きな役割を果たしてこられました。介護現場の未来を見据え、ときどきの課題に向き合いながら尽力くださっている中村理事長はじめ、職員・関係者の皆様に心からの敬意を表し、ますますのご発展を祈念いたします。
牟岐町副町長 大森博文様(牟岐町町長 枡富治様代理/要約)
地域の高齢者福祉を支え、多くの利用者と家族に安心安全の暮らしを提供してこられた40年の歩みに深く敬意を表します。少子高齢化が急速にすすむ海部郡において、住み慣れた地域で尊厳ある暮らしを送るための基盤として、特別養護老人ホームの役割はますます重要になります。利用者の方々がいつまでも笑顔で安心して過ごせるよう、より一層のご尽力をお願いいたします。
続いて、ご来賓が紹介されました。
元徳島県議会議員 西沢 貴朗 様
海部病院院長 影治 照喜 様
協力者 平野 康久 様
元緑風会理事 中村 英龍 様
牟岐町老人クラブ連合会会長 宮本 弘貞 様
牟岐町住民課課長 海部 孝治 様
歴代施設長や職員OBの皆様にもご臨席いただいており、記念冊子とスライドショーにより40年の歩みを懐かしく振り返りました。第2回緑風荘秋まつりの折、風船に乗せて飛ばした手紙に和歌山県と埼玉県から返信が届いたという心あたたまるエピソードも紹介されました。ご来賓と利用者様にもご参加いただいたくす玉開きで、式典のフィナーレを飾りました。
人も気候も穏やかで温かな海部郡らしい、いい式典になりました。40年の節目を超えて緑風荘は、少子化、人口減少という時代の困難に怯むことなく、「福祉は人 人は心」「心と心」の原点に拠って立ち、地域の皆様と手を携えてこの地に笑顔と安心を描いてまいります。今後とも緑風荘ならびに健祥会グループにご支援ご協力賜りますようお願いいたします。本日は暑い中、ありがとうございました。
